コンバインドサイクル火力発電方式の一軸型と多軸型の特徴を解説[火力発電所3]

コンバインドサイクル火力発電所の内,一軸型と多軸型の機器構成と得失を解説します。

 

目次

  1. 一軸型コンバインドサイクル発電方式
  2. 多軸型コンバインドサイクル発電方式
  3. まとめ

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1.一軸型コンバインドサイクル発電方式

(1)機器の構成

 

一軸型コンバインドサイクル発電方式は,ガスタービンと蒸気タービンの軸を同一軸として直結したものである。

 

この軸に発電機が直結されて駆動されている。

 

発電機は1台の場合もあれば,複数台連結される場合もある。

 

(2)システム構成による得失

 

・部分負荷でも発電機の運転台数を切換えることで,高効率運転を行うことができる。よって,中間負荷の発電に適している。

 

・機器構成がシンプルであり,建設工期が短い。

 

・始動時間が短い。

 

・ガスタービン単独での運転ができない。

 

2.多軸型コンバインドサイクル発電方式

(1)機器の構成

 

多軸型コンバインドサイクル発電方式は,ガスタービンの軸と蒸気タービンの軸とが別々であり,それぞれの軸で発電機を駆動する構成である。

 

(2)システム構成による得失

 

・蒸気タービンの容量が大きいと,定格負荷(全出力)時の効率は高くなる。よって,ベース負荷に適している。

 

・ガスタービン発電機および蒸気タービン発電機のそれぞれを単独で運転することができる。

 

・プラント構成が一軸型に比べて複雑となる。

 

3.まとめ

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コンバインドサイクル発電方式には,一軸型と多軸型がある。

 

一軸型はガスタービンと蒸気タービンが同一の発電機に接続されており,部分負荷時にも発電機の運転台数を変えることで高効率運転が可能である。

 

また,始動時間が短く,中間負荷の発電に適している。

 

多軸型はガスタービンと蒸気タービンは別々の発電機に接続されており,それぞれが単独運転が可能である。

 

蒸気タービンの容量を大きくすれば,定格負荷時の効率が高くなり,ベース負荷に向いている。

 

それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!

 

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