蒸気タービンの軸電流の原因と対策の解説[火力発電所8]

 

蒸気タービンにおける軸電流発生の主な原因とその防止対策について説明する。 

 

目次

  1. 軸電流の発生原因
  2. 軸電流の防止対策
  3. まとめ

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1.軸電流の発生原因

  

蒸気タービンの軸電流は,蒸気の粒子がタービン動翼または軸と高速で衝突あるいは摩耗する際に発生する。

 

すなわち,蒸気の中性微粒子が高速で衝突あるいは摩耗するとイオン化し,微粒子は負電荷,タービン軸は正電荷を帯びて,軸電圧が発生する。

 

この軸電圧は正電荷の量が多くなるにつれて次第に高まり,やがては軸受油膜による絶縁を破り,軸電流が軸受を介して大地に間欠的に流れる。

 

2.軸電流の防止対策

 

 蒸気タービンの軸に発生する軸電流は,電圧が比較的高いがエネルギーとしては小さい。

 

軸の左右対称に接地された純銀または黒鉛ブラシを各1個取付けて,静電気を常に大地に逃して,軸電圧の上昇を防止すれば良い。

 

3.まとめ

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 蒸気タービンにおける軸電流発生の主な原因とその防止対策について説明しました。

 

軸電流は,蒸気の粒子がタービン動翼または軸と高速で衝突あるいは摩耗する際に静電気として発生する。

 

電荷の量が大きくなると,軸電圧が大きくなり,軸受の油膜の絶縁を破壊することで間欠的に軸電流が大地に流れる。

 

対策として,純銀や黒鉛ブラシを軸の左右対称に1個づつ取付けて,静電気を大地に逃して,軸電圧の上昇を抑制すれば良い。

 

それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!

 

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