特別高圧電路の点検を解説[施設管理16]

 

特別高圧電路の点検または停電して修理作業を行う場合,保安の監督の立場から点検または修理作業に着手させる前およびそれらの作業の終了に際し,事故防止上,確認すべき事項や配慮すべき事項を説明する。

 

目次

  1. 作業着手前の注意事項
  2. 作業終了後の注意事項
  3. まとめ

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1.作業着手前の注意事項

  

(1)作業は工程に基づいて行われるので,その作業内容および作業上の注意事項を作業員,作業責任者などの関係者(下請業者なども含む)に周知徹底させること。

 

(2)作業部分の電路と他の電路とを区分する開閉器が開いていることを確認する。

 

さらに作業中に投入されないよう誤操作防止(インターロック[電気ロック,機械ロックによる2重防護]またはタブレット札など)の処置がなされていることを確認する。

 

(3)作業を行う電路が充電されていないことを検電して確認した後,接地工具で電路を接地すること。

 

(4)隣接する場所に充電された電気工作物がある場合には,離隔距離を十分にとって安全に作業できるかを確認すること(離隔距離が足りない場合は特に防護を厳重に実施する)。

 

(5)道路上の作業では,自動車,通行人になるべく支障を与えないよう,作業区域が適切に設定されているかどうかを確認する。

 

(6)作業に必要な道具,工具などを作業中に置き忘れないよう事前に数を確認しておく(特に接地棒などの接地工具)。

 

(7)給電または電路を操作する変電所などのほか,関係部署に作業中いつでも連絡ができる体制を確立しておくこと(作業開始前に必ず各部署に連絡すること)。

 

2.作業終了後の注意事項

 

(1)作業工程表に基づいて完全に作業が終了しているかどうかを確認する。

 

(2)作業中に操作した機器などが運転に支障のない位置に復帰しているかどうかを確認する。

 

(3)作業前に取付けた接地工具が取り外されていることを確認する。

 

(4)道具,工具類の数を確認するほか,仮設設備,交通規制表示板の撤去など,その他に支障を与えていないことを確認する。

 

(5)他の電路と区分している開閉器の誤操作防止装置などを解除すること。

 

(6)作業員,監督員全員を点呼して,当該電路が充電しても危険がないことを最終確認する。

 

その後,給電所や電路を操作する変電所に作業終了の連絡を行うこと。

 

3.まとめ

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 特別高圧電路の点検または停電して修理作業を行う場合における,保安の監督の立場から点検または修理作業に着手させる前,作業の終了に際して,事故防止の視点から確認すべき事項や配慮すべき事項を説明しました。

 

作業前には工程に基づいて作業内容および作業上の注意事項を下請業者なども含めて,周知徹底させる。

 

また,区分開閉器が開いていることを確認し,作業中に投入されないよう誤操作防止の電気ロック,機械ロックによる2重防護がなされていることを確認する。

 

検電,接地を確実に行うが,隣接する場所に充電された電気工作物がある場合,離隔距離を十分にとれるか否かを確認します(離隔距離が足りない場合は特に防護を厳重に実施する)。

 

また,作業に必要な道具,工具などの数を事前に確認しておき,道路上の作業では,自動車,通行人になるべく支障を与えないよう,作業区域が適切に設定されていることを確認する。

 

 

給電または電路を操作する変電所などのほか,関係部署に作業中いつでも連絡ができる体制を確立しておきます(作業開始前に必ず各部署に連絡すること)。

 

作業後には,作業工程表と作業実績の確認による進捗把握します。

 

さらに作業中に操作した機器などが運転に支障のない位置に復帰しているかを確認します。

 

また,作業前に取付けた接地工具が取り外されていることを確認します。

 

他の電路と区分している開閉器の誤操作防止装置などを解除して,作業員,監督員全員に当該電路が充電しても危険がないことを最終確認する。

 

その後,給電所や電路を操作する変電所に作業終了の連絡を行うこと。

 

それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!

 

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