火力発電所の窒素酸化物の低減対策を解説[火力発電所14]

 

ガスタービン燃焼器の窒素酸化物(NOx)の低減対策について説明する。 

 

目次

  1. NOxの生成原理とその対策
  2. 具体的なNOx低減方法
  3. その他の方法(今後の課題)
  4. まとめ

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1.NOxの生成原理とその対策

  

ガスタービン燃焼器における燃料の燃焼に伴うNOx(窒素酸化物)の発生量は燃焼温度に大きく左右される。

 

局部的に燃焼温度が上昇するこの部分からのNOx濃度が著しく増加する。

 

したがって,NOxを低減させるためには,燃焼室の温度を低く抑えるとともに均一な燃焼が得られるようにすることが必要である。

 

2.具体的なNOx低減方法

 

現在,実用化されている低減方法としては,水または蒸気噴射法および乾式低NOx燃焼法があげられる。

 

(1)水または蒸気噴射法

 

水または蒸気を燃焼器内に噴射し,主として燃焼室の局部温度上昇を抑制するものである。

 

現在の技術水準ではNOx濃度を1/2〜1/3程度に低減できるが,熱効率の低下,高純度の噴射水または蒸気を大量に必要とするなどの問題も残っている。

 

(2)乾式低NOx燃焼法

 

多量の空気(過剰空気率を大きく)を供給して燃焼させることにより,燃焼室の温度を低下させようとするものである。

 

この方式ではNOx濃度を1/2程度に低減したものが現在実用化されている。

 

3.その他の方法(今後の課題)

 

超低NOx化技術として触媒燃焼方式が実用化に向かうものと思われる。

 

排煙脱硝装置の利用なども考えられる。

 

これらの方法を採用すると熱効率の低下が少なくなる。

 

4.まとめ

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ガスタービン燃焼器の窒素酸化物(NOx)の低減対策について説明しました。

 

ガスタービン燃焼器における燃料の燃焼に伴うNOxの発生量は燃焼温度に大きく左右される。

 

NOxを低減させるためには,燃焼室の温度を低く抑えるとともに均一な燃焼が得られるようにすることが必要である。

 

現在,実用化されている低減方法としては,水または蒸気噴射法および乾式低NOx燃焼法があげられる。

 

それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!

 

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