こんにちわ。
今回はASD傾向がある人は,会話や会議での議論についていけないことが多いのではないでしょうか。
その理由とその対策について説明します。
ASD傾向があると,会話を聞きながら自分の意見を整理したり,自分の意見をまとめながら話したり,メモを取りながら聞くようなマルチタスクが苦手だったりします (私のことです)。
また,会話の途中にわからないことがあったり,気になることがあったとき,そのことに気をとられて,気になって考えてしまい,話の流れから取り残されることもあるように思います。
聴覚情報処理が苦手な人も,一定数いるようで,これも会話についていけなくなる理由の1つだと思います。
逆に,定型発達者は会話の全体を理解しようと心がけています。
部分的に分からないことがあっても,それほど注意を向けず,会話全体を俯瞰的に理解しようと心がけているように思います。
対策としては,ASD傾向がある人は,ただでさえ聴覚情報処理が苦手な傾向があるのですから,しっかり聴きながらメモをとり,俯瞰的に会話の流れを理解することの意識が大切になります。
自分の意見が浮かんだら,ボールペンの色を替えてメモるなどの工夫をしつつ,全体の流れを俯瞰して理解しておき,自分が発言できる場面では,色を変えてメモしたフレーズを見ながら,思い出して会話を構成するのが,シングルタスクならではの議論に参加できる良い方法と考えます。
それでは,15日目のワーキングメモリ強化の課題を記載します。

1.算数文章題
(1)1本100円で仕入れたバナナに,仕入れた値段の2割の儲けがあるように定価をつけようと思います。定価をいくらにすればよろしいですか。
答え:120円
(2)書庫に本が50冊あります。そのうち,70%が物語の本です。物語の本は全部で何冊ありますか。
答え:35冊
(3)消しゴム1個とシャープペン1本で120円です。同じ消しゴム1個とシャープペン3本で280円です。それぞれの値段はいくらですか。
答え:消しゴム40円,シャープペン80円
(4)いもとだいこんがあわせて9個あります。だいこんの数は,いもの2倍です。それぞれいくつありますか。
答え:いも3個,だいこん6個
(5)オレンジとりんごがあわせて18個あります。りんごの数はオレンジの5倍です。それぞれいくつありますか。
答え:オレンジ3個,りんご15個
(6)みかんといちごがあわせて68個あります。いちごの数は,みかんの2倍よりも8個多くあります。それぞれいくつありますか。
答え:みかん20個,いちご48個
(7)アメとグミがあります。グミの数はアメの数の3倍で,その差は12個です。それぞれ何個ありますか。
答え:アメ6個 グミ18個
(8)白鳥とカモがいます。カモの数は白鳥の5倍でその差は16羽です。それぞれ何羽いますか。
答え:白鳥4羽 カモ20羽
(9)三年生全体の人数は130人で,そのうち,虫歯にかかった人は50%います。虫歯にかかった人の80%は治療が終わっています。治療が終わっている人は何人いますか。
答え:52人
(10)おはじきで正方形を作ります。一辺のおはじきの数を15個にする場合は,全部でおはじきがいくついりますか。
答え:56個
2.一口メモ
定型発達者は選択集中がASD/ADHD傾向のある人よりも優れていると考えられます。
テレビに集中している人に話しかけても,気が付かない(相手にされない?)ことがありませんか。私が考えるには,定型発達者は選択されているものに集中すると,それ以外のものへの注意をかなり下げることをコントロールできるのではないでしょうか。
刺激に過敏なASD/ADHD傾向のある方は,選択集中がそこまで優位に働かないので,話しかけられるとすぐに反応してくれるのではと考えたりもします。
どこまで,正しいことかは不明なので,あしからず。
それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!
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