クスッと笑える小話_3日目

 

(ボケボケおじいちゃんおばあちゃん)

物忘れのひどくなったおばあちゃんは、キャッシュカードの表面にマジックで大きく暗証番号を書いている。

 

パソコンのお客様サービスセンターで実際にあった電話での会話。「パソコンが急に立ち上がらなくなたんです」「何か直前に変わったことをしましたか?」「はい、いつも主人がする犬の餌を、今日は私があげました」(パソコンとは関係ないだろう)

 

録画した料理番組を倍速で見ていると、祖母は「まあ、この人、手早いこと」としきりに感心していた。

 

NHKの朝ドラを毎日、朝と昼2回欠かさずに見る近所のおばあちゃんは、「さすがに昼の方が演技がうまいねぇ」と感心している。

 

うちのおばあちゃんが推理ドラマを見ていて「難しそうな事件だね」というときは、決まって外国人が登場する場面である。

 

テレビドラマを見ていると祖母が来たので、あらすじを教えながら、「この人とこの人が親子なんだ」といって画面のなかのふたりを指した。すると、祖母は「やっぱり目元がそっくりだねぇ」と言った。

 

視力検査を受けに行ったとき、私の前にいたおばあさんが「黒い輪の欠けている部分を言ってください」と言われて、自信たっぷりに「真ん中!」と答えていた。

 

(おおボケをかます人)

電車のなかで、前に立っていた男性のズボンのファスナが空いていたので「前が空いていますよ」と教えると、男性は「そうですか、ありがとうございます」と言って、前の車両に歩いて行った。

 

小学校のとき書初め大会で、題材は「自由」ということだった。生徒の多くは「自由」という文字を書いてきた。

 

公園の池の前で、小学生くらいの子供が百円玉をコイに向かって投げ込んでいた。池の近くに「コイのえさ百円」と書かれた張り紙があった。

 

自動車教習所で初めて車に乗ったとき、教官に「発進の合図は」と言われて緊張していた私は「発進!」と大声で叫んでしまった。

 

 

(はなはだカン違い)

テレビの相撲中継で「東西の二枚目同士の対決です」というのを聞いた祖母は「あんまり二枚目じゃないけどねぇ」とつっこんでいた。

 

タバコ屋のおじさんに「〇〇へ行きたいんですけど・・・」と言って道を訪ねたところ、おじさんは「どうぞ、いいですよ。ご自由に行ってください」と言った。

 

中学生のとき、英語の先生が黒板に「I live in Tokyo」と書き、「この文を過去形にしなさい」と言った。指名された生徒は「I live in Edo」と書いていた。

 

バスガイドさんが「左手をごらんください」と言ったとき、おじいさんは自分の左手をじっと見ていた。

 

4歳の息子と歩いていると、警察犬訓練所があったので、「あれは犬の学校だよ」と教えると、息子は「先生も犬なの?」と真顔で聞いてきた。

 

3歳の息子に言葉を教えようと思い、「ひ」のつくものを言ってごらんと言った。息子は「ライター」と答えたとさ。

 

就職試験の面接で「電気に強いですか」と聞かれて、「ええ、100Vくらいまでなら大丈夫だと思います」と答えた人がいるらしい。

 

テレビのクイズ番組で「結婚25年目は銀婚式、50年目は金婚式。それでは60年目は何といいますか」という問題があった。小学2年生の娘は「お葬式」と答えていた。

 

(なんて言った?)

近所に引っ越してきた外国人はケーキを持ってきた。「この間、果物をいただいたのでその仕返しです」といった。

 

近所の人に「お宅の娘さん、今から出勤なの」と聞かれた母は「参勤交代なのよ」と答えていた。江戸時代じゃないんだから「三交代制」と言ってほしかった。

 

(思わず出た言葉)

「そちらにお坐りになってお待ちください」というつもりだったのだが、「そちらにお坐りしてお待ちください」と言ってしまった。お客様は犬になった気分だったろう。

 

(お買い物)

郵便局で「百円切手を30枚くらいください」といっているおばあさんがいた。局員は「三千円くらいになります」と応対していた。

 

特売品のチラシが入っていたので、まとめ買いしておこうと思い、メモを書いて夫に買いに行かせた。大きな袋をかかえて帰ってきた夫は「売り切れだったから、別の店で買ってきた」と言った。「バカ、特売品の意味ないじゃん!」

 

家族でレストランに行ったとき、小学生の妹はスパゲッティをフォークでクルクルと巻いて上手に食べていた。それを見た祖母の一言。「食べ物で遊んではいけません」。