偏官が喜神・用神・忌神となる人の性格

偏官が喜神・用神となる人

 

・気性が激しく,じっと我慢することが苦手です。

・物事の善悪を問わず,自分の思ったことをズバリと口に出しますし,一度,自分が口にしたことはなかなか曲げようとしない頑固さもあります。

・しかも,オープンな性格なので,喜怒哀楽がすぐに顔に出てしまうのです。

・剛気で性急であるけれども,頭が切れ実直な人です。

・女性では強気で情熱的,感情の激しい人となります。いい意味で姉御肌の人です。

・気の強いところが目立つ負けず嫌いな性格ですが,小さなことにこだわらず行動的で,しかも義侠心に富んでいて情にも厚いので,いざと言う時に本当に頼りになる人です。

・事に当たって臨機応変に対処できる機知に富んでおり,思い込んだら一直線に進むパワーを秘めていますからうまく運に乗れば大器となります。

・権力に対する欲望が強く,組織や会社ではどんどん昇進していきます。

・仕事を一生懸命にやりますが,時として独断的になり過ぎ,目上の人や上司に反抗することもあります。

・偏官の持つ激しいエネルギーを制御して吉作用を引き出すためには,天干に食神をもつか偏印,印綬を必要とします。

・身強となる人は,本命に食神があればこれを「食神制殺」と呼び,食神のおっとりとした面が加わって偏官が暴走し過ぎないようにうまくセーブしつつ長所が発現します。

・一度,人に言ったことは必ず実行しますし,決断力も併せ持ちますから,ここ一番という時にチャンスをうまくものにしていけます。

・また競争心,闘争心は非常に旺盛ですが,正義感が強いので,それらは良い方向に現れて,弱きを助け強きを挫く人となります。

・特に冒険性に富んだ仕事や未知の分野を開拓する仕事,特殊な状況のもとでは,最高の実力を発揮することができます。

・偏官は非常にパワフルな星ですから,本命に1つか2つあるのを良しとします。もし,それ以上あって,食神や偏印,印綬の制御を受けていない場合は,人一倍起伏の多い人となります。

 

 

偏官が忌神になる人

 

・偏印か印綬が本命にあるならば,偏官のもつエネルギーを洩らす作用をしますので,安定した運気となり,将来は人を引っ張っていくリーダー的な立場につくことでしょう。

・もし偏印か印綬の補助がなければ,偏官の短所が目立ってきます。

・短気で喧嘩早い性格となり,わがままです。

・人との衝突やトラブルが絶えず,しかも何か事があればそれをいつまでも根にもつ陰険さが伴ってきます。

・また,本命に正官があればこれを官殺混雑と呼び,流浪変転の人生が暗示されます。

・特に女性は,若い時に異性から注目されますが,一度の結婚では収まらないようです。

・もしも本命に偏官が3つ以上あれば,「殺」という字から程遠い,依頼心の強い優柔不断な性格となります。