通変星「比肩」の概要と行運の影響

(比肩の概要)

 

 比肩とは,日主と同じ五行で陰陽も同じものです。

これは日主と同質のエネルギーであることから,日主を強める働きをします。

ですから,頑固とか負けず嫌い,自我自尊の念が強いという意味になり,垂直思考型,封建的で上下関係を重んじます。

単純,直情的という意味も併せ持ちます。自立心に富み,他人に頼ることを嫌います。

友人,知人が多いのですが,少し距離をおいた交際となります。

何事も現実的で一歩一歩進んでいきます。

進取の気性に富み,楽観的です。

人間関係では,自分と同類の立場にある人,友人,同僚,ライバル,兄弟,女性の場合は姉妹,という意味になります。

 

(大運または流年に比肩が巡ってきた時)

 

身弱の人か比肩が喜神となる人にとって,順調に物事が進展する時となります。

以前から考えていたことが,友人や兄弟(姉妹)の援助を受けて達成できるでしょう。

仕事面でも発展できる吉運の時期となります。

独立開業するのも良いし,事業の拡張を考えて積極的に活動していくの良いでしょう。

今までのことをまとめる時期でもありますし,積極的に独立したり,転職したくなる時期でもあり,財運がアップする時期となります。

 

身強の人か比肩が忌神になる人にとって,この時期は,対人関係でトラブルが発生しやすくなります。

友人や兄弟あるいは職場の同僚との金銭の貸し借り,職場での地位・ポジションの変化,転職せざるを得なくなるなどの問題が起きやすい時期です。

また,恋人や家庭内においても意見の衝突が発生したり,家人が病気になったり,家の中が暗くなるという暗示もあります。

 以上のことに加えて,女性には,恋人や配偶者に新たな恋人が出現したり,浮気が問題となるかもしれません。

仕事面にも忌神としての影響が出てきますから,特に自営業の人は守りを固めることに専念する方が良いです。

サラリーマンにとっては,倒産の憂き目に遭うこともあります。

 

ただし,身強・身弱を問わず,本命・大運・流年との間で干支の合,冲剋がある場合は,この限りではありません。