(偏印の概要)
偏印は,日主を生じる五行で,日主と陰陽が同じものです。
自分を生じることから,創造,知恵,思考,精神世界,自分の内面という意味が出てきます。
日主と陰陽が同じなので自身に働きかけてくる力が強く動的です。
独創的な発想が特徴で,伝統的なものより新しいものを好みます。
他人の顔色や行動もよく見ています。
改革,放浪という意味もあり,熱しやすく冷めやすい性格です。
悪い意味に出ると,目標が定まらず,職や住居を点々と変えることになります。
人間関係では,陰陽が同じで女性の場合は母親,男性の場合は継母を表します。
(大運または流年に偏印が巡ってきた時)
身弱の人か偏印が喜神となる人にとっては,進財・発展のチャンスに恵まれる時期となります。
特に財運に恵まれる時で,上客がついたり,ブランド品や骨董品を処分したら思ったよりお金になったりします。
目上の人や上司・親から援助を受けたりプラスになる人と知り合うことのできる時期です。
また,受験やテストでも力を発揮できますし,企画・研究等の発表をして認められます。
特に宗教や芸術・伝統・文学の方面に何らかの形で深く関わる傾向があります。
気持ちや精神の面ではカンが働く時期,お金ではなく,気持ちのままに動いて大きな成果を得ます。
今までのことを大きく変えてみたい,そんな時期です。
女性では結婚に結びつく新しい恋人の出現が期待できます。
身強の人か偏印が忌神となる人にとっては,何事も不如意でうまくゆかず,しかも忙しい割には何の実入りもない時期となります。
しかも,人に騙されたり,判断ミスによって金銭的な打撃を被ることもあります。
人への保証や貸し借りはしないことです。
偏印が忌神で巡ってくる時期は,思い込みが強くなる時期ですので,他人の言葉もつい自分の都合の良いように理解して失敗を招いてしまします。
ちょっと変だなと感じたら,何人かに確かめながら物事を進めていくと,これらの問題を防げます。
サラリーマンにとっては,ちょっとしたことが原因で,上司や年長者から反感を買うことになるかもしれません。
転職を考えることもあるでしょう。
また,健康,財運ともに注意が必要なときです。
ただし,身強・身弱を問わず,本命・大運・流年との間で干支の合,冲剋等がある場合は,この限りではありません。
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