2025年2月3日(立春)より,乙巳年がスタートしました。
干支学および四柱推命により,2025年はどのような運気が流れているかを分析してみます。
※実際に関連すると思われる出来事を朱書きで随時追記しています。
性格,仕事(適職),恋愛(結婚),健康などの生まれもった貴方の人生の設計図も,四柱推命で具体化できます。もし,興味を持たれましたら,商品販売で鑑定も承っていますので,ぜひお試しください。
乙巳年(きのえたつ)を流年から鑑定
乙:去年の甲辰で出た芽が,外界の抵抗が強いために,真っ直ぐに伸びないで屈折している。乙という字は草木の芽が曲がりくねっている象形文字である。よって,新しい改革創造の歩みを進めるけれども,外の抵抗力が強い。しかし,いかなる抵抗があっても,どんな紆余曲折を経ても,それを進めていかなければならない時期を意味している。
巳:巳は動物の象形文字であります。今まで冬眠をしていた蛇が春になって,ぼつぼつ冬眠生活を終えて,地表に這い出す形を表している。すなわち,従来の地表生活・冬眠生活を終えて,新しい地上生活をするということで,従来の因習的生活に終わりを告げるという意味があります。已むが意味する「すっかり終わる」に等しい。
したがって,乙巳年は,「いかに外界の抵抗力が強くとも,それに屈せずに,弾力的に,とにかく在来の因習的な生活にけりをつけて,雄々しくやってゆく」という意味を表している。とにかく,今年はこの乙巳の干支通り,ありきたりの,意気地のない,あるいはだらしのない,ごまかしの生活に見切りをつけて,勇敢にハツラツとやってゆかなければなりません。滞っていることを一掃せよ,つまり,けじめをつける,片付けるということです。これをうまくやらないと,来年の丙午年には,反対勢力が旺盛になるので,その抵抗力に圧倒されることになる。今現在,抵抗はどちらかと言うと,あまり外にはっきりと現れておりませんが,それが外にはっきりと出てきて,四つに取り組むことになるわけです。
歴史的には,日露戦争開戦の次の年で勝ち戦を形づけることが成功した年,徳川家康がいろいろな議論の中で秀忠を二代将軍に押し立てて,徳川政権の新しい体制を進めた年,源頼朝が壇ノ浦で平家を滅ぼし,全国に守護・地頭を設置して,鎌倉幕府を確立した年,大化の改新で中大兄の皇子が新たな政権を設立した年が乙巳の年でした。
とにかく,歴史から申しても,乙巳年は容易ならざる年であることを暗示しており,今年は従来の事なかれ主義の因循姑息(いんじゅんこそく:古い習慣やしきたりにとらわれて、決断力に欠け消極的な態度で物事を行うこと)にけりをつけて,いかなる抵抗とも闘って,思い切って革新の歩みを進めていかなければならない意義深い年回りになるわけです。これは国家ばかりではなく,自分たちの事業にしても,あるいは自分たちの私生活にしても,すべてに通じる問題になります。
家庭的にも個人的にも因循姑息を排して,自分達はもう古くなったとか,若者にはかなわないとか,何とか言ってはっきりと自分の思想・信念を打ち出さない妥協的であるような態度が,どれくらい周りの人たちを誤らせ,家庭を暗くし,社会を毒しているか。個人として,家庭人として,社会人として,日本人として,堂々と考えて,堂々と行動していくことが最も大切な年となります。
これをやらないと,容易ならぬ混乱に陥ってしまい,来年の丙午年の干支の通り,厄介なことになることが明らかである。
乙巳年(九星気学では二黒土星)の象意として,以下のキーワードが挙げられます。
母(母なる大地,包容力),老女,主婦,次席(副社長,助役),土木建築従事者(土木技師,職人,雑貨商,リサイクルショップの経営者),大地(耕土は絶大な生産力を持ち,花や実を育て上げる忍耐力と粘り強さをもつ,岩石のような硬さはなく,自由に形を変えられるし,雨を染み通らせることも可能な柔軟な土質),迷い,鈍重,依頼心,気苦労,物思い,心労,安静,温厚,丁寧,貞節,倹約,謙虛,忠実,従順,頑固,慎重,勤勉,努力,労働,培養,飼育,用意周到,柔和,準備中,相談中,考慮中,弛緩,油断,心中が複雑,コレクション,技芸,開墾,従う,応じる,受ける,求める,稼ぐ,辛抱強い,注意深い ,曇天(爆発や大雷雨のある年)
世界の中の日本を四柱推命で鑑定
2025年の日本の立春は,国立天文台の発表によると,2月3日23時10分になります。
その日時,時間を2025年の日本の誕生日・誕生時間として,四柱推命の命式を以下の通り立てました。
(単年度のみを鑑定するので,大運は特に考えていません)
時柱は日本の立春時間としており,年柱,月柱,日柱は世界中で同じです。時柱は日本特有のものとなり,「世界の中の日本」の命式を立てています。
日干の癸が基準となり,命式の身強,身弱を判断します。
日干の癸と比和,相生となり,エネルギーを注ぐ,「金と水の気運」の内,「水の気運」が時支にありますが,日干へのサポート力は大きくありません。
よって,本命式は身弱の命式と判断でき,喜神は「金と水の気運」,忌神は「木,火,土の気運」となります。
特に良い気運である用神は,日干の癸にエネルギーを注いでくれる「金の気運」と考えます。一方,忌神の中でも特に悪い気運であるのは,用神である「金の気運」を剋する「火の気運」と考えられます。
また,乙巳年の留意点として,命式中に子卯の刑が形成されていることです。刑は「困難,不自由,病気や精神面の問題」を意味しております。単独ではあまり影響はないものの,「衝突,事故,病気,別離といった対立」を意味する冲と合わさるとかなりの注意が必要になります。具体的には6月,8月,9月,11月に冲が形成されますので,この時期は冲,刑が重なり合い,かなりの注意が必要な時期となります。
用神の「金の気運」ですが,8月,9月の地支の申,酉は命式中の寅,卯と冲を形成してしまい,用神の良い効用を発揮できません。よって,天干に「金の気運」が入ってくる4月,5月が2025年の最も良い時期と思われます。
また,命式中に「木の気運」が4つと大過となっており,さらに「木の気運」は忌神となります。よって,「木の気運」の象意である「人に関連した業種」,すなわち,人材派遣業,ホテル,建物(戸建て,マンション),農作物,林業,パルプ,繊維,運送,貿易,音楽関係,旅行関係,医療関係,ハンドメイドの業種などは,注意が必要な年になります。
さて,以上のような点に注目し,喜神(用神),忌神を立てて,乙巳年の2025年2月~2026年1月の運気を看てみます。
2月の戊寅は,忌神の「土,木の気運」で特に「木の気運」はさらなる大過となり,良くないでしょう。
3月の己卯も同様に,忌神の「土,木の気運」で,あまり良くないでしょう。
4月の庚辰は,天干に用神の「金の気運」が入ってきて,さらに,地支の辰土は,三合により喜神である「水の気運」を帯びますので,2025年で最も良い時期になりそうです。また,庚辰は魁罡を意味し,吉凶が激しく出ることを暗示していますが,流れる運気が良いことから,魁罡が良く作用するのではないかと考えています。
4月~5月が今年の株価のピークになるのではないでしょうか。ただし,株価を表す「火の気運」は忌神であることから,最高値を更新するか否かについては,ネガティブな印象です。
5月の辛巳も用神の「金の気運」が入ってきて,良い時期と予想します。地支の巳は空亡であり,運気の不安定さや困難への直面を意味していますが,用神の「金の気運」の影響で,それらの厳しさを乗り越えて,プラスに変えていける時期と思います。
6月の壬午は,喜神の「水の気運」がありますが,地支の午の「火の気運」は命式中の子と冲を形成します。冲と刑が合わさる時期ですので,かなりの注意が必要です。「火の気運」が意味するエネルギー,航空,金融,エンタメ等の分野では特にトラブルに注意が必要です。株価も要注意と言えます。
7月の癸未は,喜神の「水の気運」が入ってくるので,まずまずの時期でしょう。
8~9月は地支に用神の「金の気運」が入ってくるものの,命式中の「寅,卯の木の気運」と冲を形成してしまうので,用神の良い効用が発揮できず,残念ながら,あまり良くない時期になると思われます。
10月の丙戌は,ともに忌神であり,あまり良くないでしょう。丙戌は白虎殺を示しており,疾病,傷害,交通事故,思いがけない災害,家族間の不和などの凶作用を暗示しています。
11月の丁亥は,ともに忌神であり,亥と命式中の巳が冲となり,良くない時期となるでしょう。
12月の戊子は,喜神の「水の気運」が入ってくるので,まずまずの時期と思います。
1月の己丑は,ともに忌神であり,あまり良くない時期でしょう。
このように考えると,今年は4,5月の前半に良い運気が流れ,後半は12月頃が比較的良い運気ではありますが,全体を通してみると,あまり良い運気の年ではないと思われます。
「金,水の気運」が喜神であり,特に「金の気運」が四柱推命で最も重要な用神となります。
金は金融業,時計・貴金属・宝石商,銀行,保険会社,金属・鉱業,通信電話業(パソコン,携帯),電気関係(家電),自動車産業,航空機産業,警察・自衛隊,医師(外科)など,といった技術によって生まれた文明の利器に代表される産業です。これらの産業は,好調な年と思われますが,8~9月頃に何らかのトラブルに足を引っ張られることも考えられます。
水が表す業種である,人を育てる業種,教育関係,師や士のつく知的職業,飲料(水商売),水産業,漁業,水産業,サービス業,接客業などです。音楽関係,漫画家,アニメーター,ゲーム,医師(産婦人科),ギャンブラー,石油関係,塗装業,クリーニング関係,消防士,観光業などもそこそこ良い年になるでしょう。
一方,「木,火,土の気運」が忌神であり,人件費(木),生活必需品(土)を含めた悪いインフレが続くように思われます。火が示す電気やガスなどを含めたエネルギー,航空,金融,証券,エンターテインメント,芸能,マスコミ,ファッション,デザインなども,前年の好調な時期と比べて,陰りがみられるのではないかと予想します。
※木は,人に関連した業種を示しており,人材派遣業,ホテル,建物(戸建て,マンション),農作物,林業,パルプ,繊維,運送,貿易,音楽関係,旅行関係,医療関係,ハンドメイドの業種などを示します。
※火は,電気やガスなどを含めたエネルギー,航空,金融,証券,エンターテインメント,芸能,マスコミ,ファッション,デザインなどを示します。
※土は,日常使用する必需品,日用品関係,衣食住に関係するもの(土地含む),葬儀,リサイクル,肥料,ペット,植物,清掃業,産業廃棄物処理など(たまる捨てる,土に還る,地に足をつける)などを示します。
留意点ですが,四柱推命で示される時期は,だいたいそれくらいと見ますので,前後1ヵ月くらいに,早まったり,遅まったりしますので,そのように考えてください。
※投資判断は難しいです。くれぐれも自己責任の範疇でお願いします。
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